恵和株式会社 KEIWA Incorporated

事業内容

事業の内容

(1)光学シート事業

光学シート事業は、当社のCoating技術、Sheeting技術を活用し、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、車載ディスプレイ等の液晶ディスプレイに利用される光拡散フィルム、偏光制御フィルム等の光学シート部材の開発・製造・販売を行っております。
主要製品となる光拡散フィルム「オパルス」は、液晶ディスプレイの光源であるバックライトユニット構成部材の1つであり、光のムラをなくし、光を均一に拡散させる機能を有するプラスチックフィルムであります。また、少ない光源で全体を明るくするため省電力の役割も担っています。
それ以外にも、当社グループのSheeting技術を活用して、様々な特性を有する樹脂を複合的に組み合わせた高機能光学フィルムを製造しております。ニーズに応じた機能(高硬度、耐擦傷性、光学性能、耐熱性、防汚性、反射防止等)を付加する事が可能です。
光拡散フィルムと比べて、より高精度化、高機能化が要求される各種センサー用途、次世代自動車の車載ディスプレイ等の分野での活用が期待されております。

(2)生活・環境イノベーション事業

生活・環境イノベーション事業は、当社創業時より長年培ってきた事業であり、安定的に収益を生み出す当社グループの根幹の1つを担う事業であります。当事業では、紙、フィルム等にコーティングやラミネーティング加工をする他、自社でシート成形したフィルムを貼り合せる等により、特定の機能(防湿性・耐熱性・耐久性・対候性・剝離性等)を付加した包装資材、産業資材の製造・販売を行っております。
包装資材は、印刷用紙等の紙製品を湿気から保護する防湿紙、冷延鋼鈑等の金属製品を湿気から保護し、さらに錆の発生を防ぐ機能を持った防錆紙等、各産業の製造工程で必要不可欠な包装材料であります。
産業資材は、工程紙とカスタム品で構成され、工程紙は合成皮革、ウレタンフォーム・ウレタンフィルム、炭素繊維等の製品を製造する過程において、製品の支持体になると同時に、表面に形状(凹凸模様等の型押し)を与える機能を持った産業資材であり、その用途(最終商品)は多岐に渡ります。また、カスタム品は、顧客の機能に合わせてカスタマイズする様々な製品の総称であり、当社では主に建築資材の製造・販売を行っております。
上記のほか、野菜・果実のハウス栽培時に入光を確保し、害虫や汚染水等から作物を守る農業資材、太陽光発電において太陽電池内部を空気中の水分や紫外線等の外部環境から保護し、長期間に渡り劣化を防止するバックシート等の製造・販売を行っております。

(3)当社の技術の概要と各技術の特徴

当社技術の主な特徴
シーティング技術

(Sheeting)
樹脂から
プラスチックシートを
作るシート成形技術

  • 原料の合成樹脂を、エクストルーダー(押出機)で加熱溶融しながら押し出し、薄いシートに成形する技術
    ⇒様々な特性の樹脂を複合的に組合せ、多機能シートを成形することが可能
  • ラミネーティング技術やコーティング技術を組合せることで、更なる高精度・多機能化が可能
ラミネーティング技術

(Laminating)
プラスチックフィルム、
紙、合成樹脂等を
積層する技術

  • 主な技法は2つ
    ①基材に直接合成樹脂を貼る押出ラミネート ②複数の基材を接着剤で貼るドライラミネート
  • 異種の材料の積層により、各々の材料の長所を生かし、短所を補う ⇒防湿性・剥離性・耐久性等の様々な機能の付与が可能
コーティング技術

(Coating)
紙やフィルム等の
基材にコート剤を
塗布する技術

  • 紙やフィルム等の基材の表面に、特殊なコート剤を塗布して乾燥させ、層を創ることで機能を付与する技術
  • コート剤の性状等により最適な方式を選択(グラビア方式、ダイメタリング方式、コンマ方式など) ⇒これにより高硬度、耐擦傷性に加え、光学性能、耐紫外線性、防汚性、印刷適性等の様々な機能の付与が可能
高精細技術

(Ultra-precision)
紙やフィルム等の
基材に極めて精細に
加工する技術

  • 高機能フィルム等の表面あるいは側端に、極めて精細な線やドットなどを印刷する技術 ⇒ファインドット印刷
  • 紙やフィルム等の基材を極めて精細に切断加工する技術
  • クリーン環境の自動検査
  • JIT(Just In Time)対応⇒時間・空間の高精度活用

(4)当社のコアコンピタンス

当社グループのコアコンピタンスは次のとおりであります。

①Ultra-precision Marketing

・ニッチ市場にターゲットを絞り高付加価値製品を提供
大企業が参入しづらいニッチ市場をターゲットに、顧客ニーズに適合した高付加価値製品(先端機能フィルムとソリューション)を提供しております。樹脂メーカーを親会社に持つフィルムメーカーと比べて原料消費圧力が無いため「User oriented」に徹し、高付加価値なシートの提供が可能であります。また特許やノウハウを活用し協力会社とのアライアンスを構築することで供給体制を維持しております。

・マルチドメスティックマーケティングの推進
当社及び各国子会社のマーケターやエンジニアがブランドメーカーから部材メーカーに至るまで顧客と直接対面し精緻な情報収集を行っております。また、需要地の中国に品質保証センターを設置し、現地での迅速なアフターサービスを実現しております。

②コア技術SLC×UP

3つのコア技術(S:シーティング技術、L:ラミネーティング技術、C:コーティング技術)と、高精度な先端技術及び高精度な顧客対応(UP:ウルトラプレシジョン)によって、顧客ニーズを具現化した高付加価値製品の提供が可能であります。

③All Keiwa Innovation活動

各国子会社を含むすべての社員が参加し全員顧客志向でイノベーションを起こす小集団活動を継続しております。この活動は生産性・安全性の向上等に寄与するとともに、人材育成や組織活性化にも繋がるものであります。

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